友人宅がシロアリ率いる大自然軍に占領されました! [シロアリ]
草刈りは戦争でした。
先週末、友人のセカンドハウスに遊びに行った。
場所は九十九里浜近く。
到着するとエンジン草刈り機の爆音が。
友人は上半身裸で汗びっしょり。
目はうつろ。
友人
「最近ちょっと草が伸びたなーと思ってたけど、先週末雨だったじゃん。だから刈らなかったんだ。そしたら今来てびっくり。腰まで伸びてんだもん。草刈り機出すため玄関入るのも勇気だったよ」
区画整理されてない土地に立つ友人の別荘は周り全部、360度びっしり雑草に覆われていた。
「仕方がない。手伝うか」
草刈り機は1台しかないので、軍手を借り人力で草を抜くことにした。
家の周囲は大体終わっていたので、機械では刈り切れない基礎の際がターゲットだ。
まず、玄関へと上がるポーチ周りから。
50センチほどの草を背筋まかせに引っこ抜く。
すると何やら見覚えのあるものが基礎にへばりついている。
↑すいません! だいぶ崩してしまいました。画像左下、ポーチと基礎の境目周辺です。
「こっこれが蟻道?」
いつもniceをいただくtoyoさんのブログで写真は見たことあったが本物を直視するのは初めて。
すぐに友人を呼ぶ。
「おおおい! これが蟻道だぞ。『シロアリおります』の目印だぞ。
動かぬ証拠だぞ!!」
蟻道を蹴散らし散布しまくった。
実は去年あたりから玄関とキッチンをつなぐ廊下が布団のようにフワフワになってきていた。
さらに一カ月ほど前に風呂場で大量の羽蟻が発生し、「シロアリの出現」は確実視されていたのだ。
そのため友人はこの家の建て替えを決意。
新婚で何かと物入りのところ追い討ちをかけられた状態だった。
殺虫剤の海と化したポーチを満足げに見つめる友人にシロアリへの恨みの深さを感じた。
その後も基礎の際に沿って草むしりを続けていくと見つかる、見つかる蟻道の嵐。

↑今度は崩される前に撮りました。
およそ3メートル間隔で襲来していた。
その数6カ所。
「いっ家が食べられちゃう。食べられちゃうぅっ~」
友人は一心不乱にクスリを撒く。
一方、私はしばらく作業を続けていくと蟻道ごときでは動じなくなってきた。
なぜなら、草を抜くたびにそれを上回るサプライズの数々が待っていたからだ。
ちょっと根の深い草があったのでしゃがんで力いっぱい引っこ抜く。
すると草の下から何やら黒ゴマのような物体が涌き出てくる。
円状に広がる黒ゴマ。
半径5センチが見る見るうちに50センチに。
アリだ。
「はむ、ハムナプトラ。ハムナプトラだぁぁぁ~!!」
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まさにハリウッド映画のCG。
見たくないが目が離れない。
その後何とか気を取り直して続ける。
通常草というものは地面からお天道様に向かって伸びる。
しかし、中には基礎をつたい雨戸の戸袋へ向かうヤツが。
「あや!? 間違って入っちゃったのかな。バカなヤツめ」
ツルに手をかけ引っ張る。
50センチ抜いてもまだある。
綱引きのように後ろに下がる。
ず~~~っと下がる。
3m。
しかも1本や2本じゃない。
「いっ家が草に飲み込まれちゃう。飲み込まれちゃうぅぅ~!」
またある時は草を抜いた瞬間、
地面から
「手」
が飛び出した。
「ひっひぃぃ~~~!!」
見たくないが見てしまうと
「クモ」
だ。
肌色の。
手のひらサイズの。
まさに
ハゲのタランチュラ。
私は絶叫し号泣していると友人が駆けつけた。
そして足で一撃。
ちなみに彼は結構な自然愛好家のはずだ。
小中学生時代はボーイスカウト活動に熱中し、
現在はベジタリアンでサーフィンをこよなく愛している。
もやい結び↓をやらせたらなかなかの腕前だ。
http://www.gca.or.jp/tosyo/musubikata/bowlineknot.htm
そんな彼は言った。
「ここでの生活は自然との共存じゃね~。
やるかやられるか。
闘いだ。
だから次の家はベトベトの防蟻処理をする!
絶対する!」
きれいごとだけじゃ生きていけないんだなぁ。
でも、やっぱりクスリ漬けの家は気持ち悪い。
こんなところじゃ木炭の防蟻処理↓は効果ないのだろうか?
http://www.tohoku-carbon.com/goods.s.html
toyoさん、どうなんでしょう?
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別荘も手入れが大変とききます。たまに行くと、草刈りと掃除に追われてしまいます。別荘でのんびりと自然を楽しむゆとりがなくなってしまいそうです。シロアリの巣窟になってしまうと厳しいですね。別荘の床下の風通しは不可欠ですね。
by kido_azusa (2009-07-07 20:47)
こんばんは。
失礼だとは思ったのですが、前太さんの文章がおもしろく、記事を読みながら笑ってしまいました。
本来ならシロアリ被害で目も当てられない状況ですもんね...。
しかし、前太さんの発想と文章力がうらやましいと思う記事でした。(笑)
つまらないコメント、大変失礼しました。
by はるはる (2009-07-07 22:56)
kido_azusaさん
大変なところコメントありがとうございます。
別荘管理を業者に任せれば年間数万円で草刈りをしてくれるようです。
でも作業は1年で4回程度。
それではシロアリの進行は食い止められないでしょう。
床下の通気確保は難題です。
はるはるさん
ぜんぜん失礼ではありません。
笑っていただいて大変うれしいです!
今後もよろしくお願いします。
by 前太 (2009-07-08 09:53)
「人が住まなくなると家は直ぐに朽ちる」「人が住んでいる限りそう簡単には家は朽ちない」と言いますが、別荘地などは普段人が住まないだけに、しっかり配慮された「特段の造り」が本来必要なのでしょうね。
バブル期などにこうした配慮のほとんどされていないと思われるプレハブ製の別荘の分譲とかが全国で盛んに行われましたが、見てくれ優先で建てられたと見受けられるケースが多く、現在ではどこもかしこもこんな状況なのでしょうね。
by たいせい (2009-07-08 11:19)
"しっかり配慮された「特段の造り」が本来必要なのでしょうね"
たしかに別荘だからこその造りってあると思います。
特にログハウスなんて相当メンテナンスが大変だと思うんですが、
どうしてるんでしょう。
じっくり研究したいところですが、その前に友人宅はペシャンコになりそうなので焦ります。
by 前太 (2009-07-08 15:37)
訪問するのが遅れてごめんなさい。
炭はとっても可能性のある素晴らしい素材だと思います。
ただ残念ながらシロアリに対しては無力だと思います。
ほんとに悔しいですが・・炭にかわってお詫び申し上げます。
失礼しました。(笑)
by toyo (2009-07-10 00:42)
とんでもないです。
ご訪問ありがとうございます。
炭には炭の役割があるのでぜひ活用したいと思います。
またいろいろとご教授お願いします!
by 前太 (2009-07-10 09:16)