積水ハウスの最新商品「ビー・サイエ」を見てきました。 [積水ハウス]
断熱性能はどれだけ向上したの?
先日開催された積水ハウス「住まいの参観日」で、
最新モデル「BeSai+e(ビー・サイエ)」↓を見学してきた。
同社は今期「グリーンファースト」が当たり、
売れ行き好調らしい。
しかし「グリーンファースト」は、
太陽光発電やエネファームなどエコ設備のセット売り商品で、
住宅性能自体が進化したものではない。
しかし今回の「ビー・サイエ」は、
・ 構造躯体の強度
・ 断熱性能
ともにアップしている。
具体的には、
強度アップによって
・ 4メートル+2メートル=6メートルの大開口
・ またぎ段差のないバルコニーへの出入り口
などを実現。
「段差のないバルコニーってなに?」
と思う人もいるかもしれないが、
これはいい。
通常はコレ↓
バルコニーへの出入りには「よっこらしょ」とまたぐ動作が必要。
実は我が家ではこの存在に気づいたのは完成後。
「転ぶじゃない! 見た目もよくないじゃない!」と、
他社の家を再度見に行くとみんなこうなっていたので仕方なく納得していた。
だが特に2階リビングで物干し以外にも、
バーベキューなどでバルコニーを頻繁に利用するような場合は、
ジャマだと思う。
ところが「ビー・サイエ」は、
またぎがない!↑。
すっきりフラットだ。
「雨が部屋へ流れてくるんじゃない?」
と心配したが、
↑サッシのレールがこんな構造で、
雨水を下に誘導する。
ユニットバスの出入り口と同じだ。
これらの実現させた強度の向上は、
特に新しい部材を開発したからではなく、
独立柱や耐力壁を目的に応じて使い分けることで可能になったとのこと。
↑「ビー・サイエ」のロの字の独立柱。
たしかに我が家↓はCの字の弱っちそうな柱が多かったような……。
続いて断熱性能に関して。
細かな隙間での熱の出入りを防ぐ「ぐるりん断熱」↓を新たに採用。
鉄骨といえば、
「熱橋」を心配する人も多いと思う。
熱橋とは
「外壁と内壁の間にある柱などが熱を伝える現象のこと。
特に熱伝導率の高い鉄骨は、外気と室内の熱を伝えやすくなる。
例えば、夏は熱がヒートブリッジを伝わり暑くなり、冬は冷気が伝わり寒くなります。このような現象が、結露の原因になるといわれています。
また、省エネの観点からみますと、冷暖房の熱効率も悪くなり、光熱費も高くなりがちになり、効率は落ちる」
Weblio辞書より
*ちなみに我が家(6年前の積水ハウス)はまったく結露しません。
そこで従来、断熱材を充填していなかった、
鉄骨柱や天井の梁まわりにも使用。
快適性をより向上させている。
また断熱仕様は以下の3段階を用意。
・ 標準 南東北までの仕様
・ ハイグレード 北東北までの仕様(オプション)
・ プレミアム 北海道基準以上の仕様(オプション)
「で、今までからどれだけアップしてるの?」
「具体的にQ値はいくつ?」
と営業担当に聞いたところ。
営業担当
「え!? ……。
実は具体的な数値は教えてもらってないんですよ」
私
「でも今までもオプションで断熱材の増量はあったじゃん。
ウチもやったし。
それと同じことじゃない?
だから「プレミアム」って、
単純に『北海道の断熱仕様を全国でもオプションでしますよ』
ってことだよね?」
営業担当
「その通りだと思います」
とはいえ、これだけの性能アップでお値段はほとんど据え置きとのこと。
今後は積水ハウスの標準仕様にしていくのだろう。
いいことだ。
でも同社には今ある部材の使用量を増やすいった改良だけでなく、
工法を変更するぐらいの大胆な方法で、
エコで高性能な家づくりに挑戦してしてほしい。
積水ハウスはそういった革新的姿勢が、
他社に比べ見えにくいと思うのは私だけでしょうか。
ま~、現状で売れてるから、
開発費をかけて変更する必要はないのかな。
10万円以下でレーシック手術を受けてきました!
その様子はこちら↓
http://menchi-yo.blog.so-net.ne.jp/2010-01-18
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はじめまして!
数年後に家を建てようと勉強中です。参考にさせていただきます。
by ケンタパパ (2010-10-09 10:44)
ケンタパパさん、コメントありがとうございます。
今後もよろしくお願いします!
by 前太 (2010-10-12 09:09)
こんにちは。
いつもタメになるお話ありがとうございます。
我が家はイズオーダーを検討中です。
10月からぐるりん断熱と新しい柱のせいで壁厚が増え、部屋が狭くなると聞きましたが,一体どれくらい狭くなるのか不明です。
営業さんは、少しですと言うのですが、ネットで調べると一辺3センチと言う人もいて…
前太さん本当の所どうだかご存知ないですか?
by ムーミンママ (2010-10-16 14:31)
ムーミンママさん、コメントありがとうございます。
すいません!
壁厚のことは知りませんでした。
ただ営業担当は設計部門に問い合わせれば正確な数字が分かるはずです。
もう一度具体的な数値が知りたい旨をお話になられたらいかがでしょうか?
by 前太 (2010-10-18 10:03)
独立柱は30年以上前から60ミリ角3.2ミリ厚の柱でした。特に強度の必要なところは上下を少し短くした角柱を1本追加して2本を溶接した60ミリ×120ミリの柱です。ブレースの所はそうだと思います。
外壁の方は3.2ミリのC型鋼を背中合わせにしてボルトで接合しています。隅は断面がL字型のブリッジを介して接合しています。
その柱の強度の限界は掃き出し窓の開口部は3m以下に制限されていたと記憶しています。4m開口では柱と梁の強度をアップさせるため鉄骨の強度はアップさせているはずですが?
鉄骨の防錆加工は1階の柱には下地が亜鉛メッキ処理(名称は?です)ありますが、2階は今でも亜鉛メッキは使っていないのでしょうか?
筑後30~40年くらいの積水ハウスの解体工事を見ましたが、2階母屋の鉄骨は錆が浮いていました。今はどんなでしょうか?
by 昔セキスイ (2014-03-13 17:34)
昔セキスイさん、コメントありがとうございます。
解体工事を見学する機会があれば、このブログでご報告させていただきます。
by 前太 (2014-03-13 18:43)