築14年、積水ハウスのリフォームフェアに行ってきました② [リフォーム]
外壁・屋根・屋上の防水シート編
積水ハウスのリフォームフェアの続き。
前回は14年前と比べ
・給湯器はあまり進化なし。
・ガスコンロは掃除がしやすくなって料理の幅も広がっている。
そんなことが分かった。
くわしくはこちら↓
では、残る外壁・屋根・屋上の防水シートのリフォームの話を聞こう。
●外壁
現在の外壁はアクリルシリコン塗装。
建築した14年前は耐用年数が10年程度のウレタン塗装が主流で、
15年程度のアクリルシリコン塗装は大手ハウスメーカー以外は珍しかった。
ところが現在はこちらが主流らしい。
では、再塗装する場合は、また同じ塗装にするべきなのか、というとそうではない。
現在、積水ではフレアトーンHDという塗装をお勧めしている。これはアクリルシリコン塗装ではあるのだが、
太陽光や水、酸素などによって発生する劣化因子を、
光安定剤によって補足。
劣化の進行を抑制する。
その結果、耐用年数は2倍の30年になるそうだ。

外壁がサイディング(積水はセラミックと呼んでいる)の場合は、
シーリング材の寿命も心配になるが、
フレアトーンHDで塗装する際は、同じく30年もつシーリング材を使用する。
「いやいや高くなるなら30年はいらないです」
という声もあるかもしれない。
しかし、従来の15年耐用の塗装にすると保証期間が5年になるのに対し、
こちらは10年。
(30年耐用といっても保証期間は短い)
なにより最近はフレアトーンHDばかり販売しているので、
価格は従来品にしてもあまり安くはならないそうだ。
(「いくら違うの?」と聞くと「見積りを出さないと分かりません」と言われる)
さらに汚れを気にしたくなければ、
オプションでタフクリアーFというトップコートを用いることで、
雨などで勝手に汚れが落ちる(セルフクリーニング)機能をつけることができる。
ちなみに一般的に知られているセルフクリーニング機能である光触媒塗装も可能。
汚れ落ちも価格もほとんど同じなので、
どちらを選んでもいいそうだ。
外壁の塗装に関しては、
雨漏り保証と直結するので、
他社との相見積もりが難しい。
そこをどうするか悩ましいところだ。
●屋根(スレート)
拙宅の屋根塗装の耐用年数も15年程度。
では、リフォームすることで外壁と同様に30年になるのか?
答えはNO![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
![[もうやだ~(悲しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/143.gif)
スレートの塗装にフレアトーンHDは使用できないそうだ。
そこでどうしても長寿命にしたいならということで、
「SHメタルルーフ」
をお勧めされた。
メタルルーフ、つまりガルバリウム鋼板の屋根材だ。
鋼板なので長寿命。30年もつそうだ。
これを既存のスレートの上に貼る。

「屋根が今以上に重くなるのは耐震性を考えると嫌だな」
「ガルバリウム鋼板は好みじゃないな」
と思っていたら、トドメを刺された。
「塗装に比べて200万円ほど高くなります」
・外壁塗装の耐用年数は30年
・屋根塗装の耐用年数は15年
このギャップは考え物だ。
屋根塗装をするには数十万円かけて足場を組むことになる。
ならばついでに外壁も塗ってしまいたい。
でも、同じくらいの価格なら30年塗装にしたい。
悩ましい……。
●屋上の防水シート
積水を含め多くの鉄骨メーカーの屋上やバルコニーは防水シート仕様だ。
木造の場合はFRP(繊維強化プラスチック)仕様が多い。
その理由を複数の建築士に聞いたが、
はっきり言い切ってくれる方はいなかった。
どうやらFRPの方が耐久性が低いが軽くなる、といったことらしいが……。
とにかく拙宅はシート防水仕様だ。
こちらも耐用年数は15年前後。
フェアでは素人が劣化を見抜く方法として下記を教えてもらった。
・床から手すりの立ち上がり(パラペット)部分のジョイント(結合部)が切れてくる。
・同じくパラペット部分の接着が剥がれてくる。

当日は実際にジョイント部分が切れた画像を見せてもらった。
その状況を一言で表すと……
悲惨![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
パラペットのシートとシートの結合部が20㎝ほど離れてしまって、
床へとつながっていた。
しかも、オーナーは応急措置としてガムテープを貼っている始末。
写真で見た様子だと3階建ての重量鉄骨バージョン。
建築費は数千万円はしたはずだ。
それをこんなにカジュアルに扱うなんて……。
私
「こっこの豪邸はどうなったのでしょうか??
」
![[がく~(落胆した顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/142.gif)
担当者
「雨漏りで屋根裏がカビだらけになっていました。
リフォームの見積りを出したら1000万円超えです。
結局売りに出すことにしましたが、
売れたかどうかは分かりません」
やはりプロによるメンテナンスは大事だという強烈な事例だった。
防水シートの場合は、
既存のものを剥がさずに上から貼る方法となる。
この際も足場が必要。
つまり、
外壁
屋根
屋上
のメンテナンスは同時に行うのが基本、
ということ。
3つも同時ということは、
それだけ費用もかかる。
目安を聞くと
「あくまで目安ですが300万円(延床面積36坪)は見てください」
という回答でした![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
とにかく、
リフォームすべきか否かの点検は無料
ということなので来年あたり(築15年目)にお願いしようと思う。
積水ハウス築20年以降の延長保証の記事はこちらになります↓
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タグ:リフォーム
築14年、積水ハウスのリフォームフェアに行ってきました① [リフォーム]
給湯器・ガスコンロ編
拙宅(積水ハウス)を建てたのは2004年だった。

当時の紆余曲折はこちら↓
それから今年で14年目。
「不具合が起きずらい」「メンテナンスが楽」
で選んだ家(メーカー)だが、
さすがに劣化が見えるようになってきた。
そろそろリフォームを検討しなければならない。
気になる部位は5つ。
その優先順位は以下になる。
1.給湯器
一昨年(12年目)の真冬に突然故障。
1日だけだが銭湯へ行くはめに。
翌日修理(3万5000円)して現在に至る。
今度いつ壊れるかいつもビクビクしているので緊急度が高い。

今年に入ってキッチンに取り付けたリモコンのスピーカーも壊れた。
「お湯はりをします」といったことを言ってくれない。
2.ガスコンロ
特に不具合はない。
でも、14年も使っていると、とにかく汚れが気になる。
特に魚を焼くグリルは油が飛び散ってお手上げの状態。
3年ほど前に焼き網とグリル皿を新品に替えたが、
1年もしたら同じような汚れっぷり……。
とにかく汚れがつきにくい構造のものに買い替えたい。

手前部分の取っ手の裏の汚れは、どうがんばっても取れない。
そもそも汚れない製品はないものか。
3.外壁
拙宅の建築を検討する際、話を聞いたメーカーすべて(15社前後)に対して、
外壁塗装の耐用年数を確認した。
そのほとんどが10年だった(あくまで目安)。
ところが積水ハウスは営業担当いわく
「15年は大丈夫です
」
![[わーい(嬉しい顔)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/140.gif)
ということだった。
正確には15年保証ということではなく、
10年保証+10年点検後問題なければ10年保証=20年保証
というシステムだが実際に拙宅は10年点検をクリアしている。
外壁塗装の劣化の簡単な確認方法としては、
指で擦って塗装が粉のようになって指先につくか、
というのが一般的だ。
その方法では我が家はまだ大丈夫。
そうはいってもやはり14年。
シーリング(目地材)の汚れも目立つようになってきた。
最新の外壁塗装はどんなものか知りたい。

シーリングは経年によって内部の油分が出てくる。それに排気ガスなどの汚れが付くとこんな状態に。
4.屋根(スレート)
屋根の耐用年数も外壁塗装とほぼ同じ15年~20年。
だから外壁の塗り替えの際は足場をかける必要があるので、
ついでに屋根材も塗ることが多い。
拙宅の場合は屋上があって、屋根があるのは北側だけ。
それゆえ日当たりが悪く、苔がむしている。
このままでいいのだろうか。

築7・8年で苔が目立つようになってきた。
5.屋上のシート防水交換
屋上はハウスメーカー選びの際にもっとも多く各営業担当から否定された部位だ。
その理由は次のようなもの。
・使わない
・建築費が上がる(200~300万円)
・メンテナンス費用がかかる
特に木造メーカーの否定っぷりは過激だった。
そこで当時「なぜなぜ攻撃」を仕掛けたところ、そのほとんどの木造メーカーが屋上に対応していないことがわかった。
たしかに屋上は予想していたほどは使わない。
おもな理由は暑いor寒いから。
快適に使えるのは4月から10月の7カ月間。
そのうち7・8・9月は夕方以降でないと暑くて10分もいられない。
だがしかし、シーズンインしたときの開放感はたまらない。
「あぁ~、高かったけどこれでいいのだ」
とビールが3倍おいしく感じられる。

年に1週間でもこの桜が見られれば「屋上、正解!」と思えてしまう。

でも、結構汚れが目立つようになってきた。
前置きが長くなったが、
屋上も劣化する。
耐用年数はやはり15年~20年。
それゆえ、具体的にどのようにメンテナンスするのか気になりだした。
そんな感じで「そろそろリフォームかな」と思っていた先日(2018年3月)、
積水ハウスから
「春のリフォームフェアin幕張」
の案内が届いたので行ってみた。
会場はホテルスプリング幕張だ。

ワンフロアにシステムキッチン、ユニットバスなどメーカーのブースがあり、
来場者一組に対し、必ず積水の営業担当がついてメーカー担当者と一緒に説明する仕組みだ。
私と嫁は早速、優先順位通りに話を聞くことにした。
1.給湯器
私(以下嫁も含む)
「14年前から進化した部分を教えてください」
積水の担当者がメーカー担当者に現在の型番を教える。
メーカー(ノーリツ)担当者
「一番の違いはエコジョーズになったことでガス代が低減できることです。
エコジョーズとはお湯をつくるために出た200℃近い排気ガスを再利用するシステムです。
これによってプロパンならガス代が年間3万円くらい安くなります。
都市ガス(我が家)の場合はそこまで安くなりませんが」
私
「それはいいですね。
では、使い勝手はどうですか?
たとえば、出先からスマホで追い炊きをしたいんですが」
メーカー担当者
「今のところそういった機能はないですねぇ。
便利機能としては
・自動追い炊き
・自動足し湯
・自動配管クリーン
といったところです。
配管クリーンとは熱めのお湯を追い炊き配管に押し流すことで、
汚れを落とす機能です。
今は市販の洗剤で定期的に洗っていますよね?
その頻度を減らすことができます」
個人的にはどれも決定打にはならないようだ。
とにかく「壊れるから買い替えるしかない」という印象。
2.ガスコンロ
私
「魚を焼くグリルの汚れが気になるんです。
汚れにくくする工夫はありますか?」
メーカー(リンナイ)担当者
「最新機種は今までの焼き網のほかに、
・ココットプレート
・ココット
が使えます。

↑左から「焼き網」「ココットプレート」「ココット」
ココットプレートはフタの計算されたスリットで、
グリル内に油が飛ぶのを防ぎます。
ココットはフタのスリットがさらに小さいので、
油が飛びにくくなります。
ただし、ココットの方が面積も小さいので、
サンマなどの長い魚は焼けません。
あと、焼き網自体も従来品(テフロン加工)より汚れが落ちやすい加工がされていますし、
グリル庫内側面の壁が取り外し可能なので、
お掃除も楽になっていますよ」
私
「いいですね~。
ココットではピザやトーストなど、
ほかの料理にも利用できるんですよね。
でも、魚の匂いが付くんじゃないかって気になります」
メーカー担当者
「よく言われます。
でも、大丈夫です。
グリル内の匂いとは水蒸気のことなんです。
これは焼くことによって出てきます。
水蒸気が出ている間はほかの匂いを吸収しません。
だからトーストは焼いている間は匂いが付かないんです」
「あと、魚を焼くときはキッチン周りに匂いも気になりますよね?
最新機種はグリルの裏にある専用バーナーで匂いと煙を焼き切ります。
匂いは99%、煙は81%カットするんですよ」
私
「匂いカットはうれしいです!
ところで魚は網とココットで焼き上がりが違うんじゃないですか?」
メーカー担当者
「実はそうなんです。
やはり網の方が皮がパリっと焼けます。
一方でココットたちは皿に溝があるものの、
どうしても皮に油が付いてしまいます」
私
「あと、私は腰痛持ちです。
でも、料理をするなら火がいい。
(マーボー春雨しかつくらないけど)
IHみたいに天板に操作パネルがあって屈まなくていいコンロはないですか?」
メーカー担当者
「2つ口ならあります」
嫁が全否定![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
「3つ口の場合はどうしても天板が熱くなるので、
操作パネルを付けられないんですよ。
IHの場合は周りに熱が伝わらないか大丈夫なんですけどねぇ」
私
「最後にいいですか。
我が家のコンロは内炎式バーナーです。
(炎が内側に向かって出るバーナー)
めちゃくちゃ早くお湯が沸くので気に入っているんですが、
最近の製品はないと聞きました」
メーカー担当者
「その通りです。
2008年に国からの指導で焦げ付き防止センサーが必須になりました。
しかし、炎が内側に出る内炎式バーナーでは中心に配置するセンサーを設置できません。
そこで今はなくなってしまったんです。
お湯が沸くスピードですか?
あくまで目安ですが内炎式バーナーの方が1.5倍くらい早いでしょうね」
「ちなみに焦げ付き防止センサーのせいで、
土鍋でご飯を炊くこともできなくなりました。
炊きたい場合は当社の専用の鍋があります。
かっこ悪い??
ご自宅の土鍋を使いたいならカセットコンロを利用するしかないでしょうね。
1つ口コンロはセンサー設置の対象外なんです」
土鍋による鮎飯がお得意の嫁は肩をガックリ落としてしまった。
とはいえ、ガスコンロは買い替えるだけの新機能が揃っているようだ。
さぁ、あとは
・外壁
・屋根
・屋上の防水シート
の3つだ。
つづく。
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タグ:リフォーム