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日本建築学会が「木造住宅」を禁止していた!? [木造VS鉄骨]

台風対策=「木造禁止」って……。

前回の記事で「木造住宅っていいかも」と書いた矢先に、
びっくり仰天の情報が目に入った。

日経BP社のケンプラッツを読んでいたところ、
「”日本建築学会が木造禁止”を巡り『美味しんぼ』に反論」
という記事↓があったのだ。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20100817/542859/

<学会が木造を禁止するなんて、
そんなスカポンタンなことあるはずないでしょ>

と半信半疑で読み進めると、

(一部を抜粋)
人気マンガ「美味しんぼ」のなかで、
「日本の家で国産材の使用率が著しく低い一因は、
日本建築学会が1959年に木造建築を否定したため」
という趣旨の記述があった。

それを受け学会は次のような解説をHP上で掲載した。
「59年9月の伊勢湾台風では約15万棟の住宅が全壊または半壊した。
そのため学会は火災や風水害防止を目的に
”木造禁止”
を提起。
ただし木造建築全般を一律に求めたのではなく、
危険の著しい地域を防災地域として指定し、
この地域における建築制限の一つとして、
木造禁止を提起した」
と説明。

またマンガでは、
「一級建築士の試験では木造について一切扱わないし、
大学でも木造建築を教えない」
との記述もあった。

これに対して学会は、
「08年の試験では3題(
100題中)あった。また08年の改正建築士法では、受験資格要件として大学などで修める指定科目に、木構造がある。だから『美味しんぼ』の記述は間違い」
と反論した。

とのこと。
いやはや、こんなことがあったとは。

ある建築士の方によると、
一級建築士の試験で木造関連が出題ことはまれ、
むしろ木造の問題が多いのは二級建築士だから、
木造に関しては二級建築士の方がくわしい場合もある
らしい。

『美味しんぼ』に多少大げさな表現があったかもしれないが、
学会が木造に後ろ向きだったことは事実のようだ。

ケンプラッツでは記事に対してブログのように読者がコメントできるようになっている。
ざっくりだが1記事あたりのコメントを平均すると2~3くらいだと思う。
しかし同記事に対しては44。
やはり反響は大きかった。

「木造禁止」を提起したのはもう50年前。
「本当に木造はダメなの?」
今はどう考えるか聞いてみたい。

P1000681.JPG
↑積水ハウスの待望の新商品「ビー・サイエ」の鉄骨。
詳細は次回
[exclamation](の予定)

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奈良の法隆寺から木造住宅の実力を知りました。 [木造VS鉄骨]

いよいよ「木造VS鉄骨」に決着?

「屋上は造りたくないんですよね~」
「梁は、たわんで当たり前です」
「10年も住めば隙間は出来て当然ですよ」

すべて木造住宅に対する工務店の社長など専門家の声だ。
普通のサラリーマンだった6年前の我が家検討時から、
住宅ライターとなった現在までずっとこのような意見を聞いてきたので、
正直、木造建築には不安があった。
だから鉄骨の積水ハウスに満足しているという部分もある。

一方で話を伺った専門家たちは、
全員そろって
「自分の家を建てるなら木造にする」
と言う。

そこで毎度おなじみ
なぜ・なぜ攻撃[目]
を連発するが、
「木造も鉄骨も性能的には一長一短。
ならばエコで自由度の高い木造がいい」
といった「もうちょっと具体的にぃ~」といったお答えがほとんど。

そんなモヤモヤが胸に渦巻く先週、
嫁が奈良へ旅行に行ってきた。
平城遷都1300年祭を体感するためだ。

門.jpg

私は日本史チンプンカンプンの飛び抜けアンポンタンだ。
(世界史専攻ですからぁ……[ふらふら]

対する嫁は奈良時代(西暦700年)前後に関しては、
高校の先生レベル(根拠なし)。
だが建築に関しては、からっきしスカポン。

そんな嫁が当時の建築に関して、
興味深い知識を入手してきた。

なんでも法隆寺周辺には、
ボランティアでガイドをしてくれる方が複数おり、
通常はネットで予約が必要だが、
この日はたまたま外人に予約をすっぽかされたとかで、
暇にしているガイドさんに声をかけられたそうだ。

その方によると、


サウナ.jpg
↑大昔のお坊さん用お風呂。
当時はほとんどサウナ様式だったらしい。

鬼がわら.jpg
↑奈良時代の瓦はみんなこのように丸い。
なぜ? 

高床式.jpg
↑高床式倉庫?
高床の理由は、
・ 虫よけ
・ ネズミよけ
と思っていませんか?
実は
・ 安いから
だそうです。
隙間風ビュービューでも住居じゃないからOKということらしい。

法隆寺.jpg
↑だから人の出入りが激しいところは高床式じゃない。

壁.jpg
↑こちらは江戸時代にリフォームした土壁。
下のほうは丸太で、上に行くにしたがい段々と細い材で押し固め、
一番上はドラムのスティックほどのものを利用するらしい。
その段々の過程が壁面の横線で見える。

こういった解説で一番びっくらこいたのが、

「世界中の寺院の中でも木造建築は日本くらいです」

ということ。
法隆寺2.jpg
↑日本で寺院といえば木造以外ないでしょ。
(でも千葉の海沿いコンクリ打ちっぱなしもあったなぁ)

なんでも仏教を伝えた中国の寺院は石造りがほとんどらしい。
しかし日本は
地震大国。
仏教伝来当初は石造りで建てていたが、
ことごとく崩壊。

そこで地震に強い木造が一般的になったそうな。

「木造は地震に強い?」

そう思った人もいるはず。

確かに一つの部材としてみれば、
強度は石や鉄に劣る。
しかし、軸組み構造として組み上げれば、
全体で柔軟に地震力を吸収する。
いわゆる制震構造になる。
つまりシーカス(積水ハウス)やエムジオ(ミサワホーム)は必要ないのだ。
だからシロアリや腐食などの被害がない限り、
木造は地震に強い。

これは専門家に
「頑丈さでは木造より鉄骨でしょ?」
と質問した際に必ず聞く答えだ。

さらにガイドさんの解説は続く。
軸組み構造は本来、
クギなどの金物を使用しない。
ほぞやほぞ穴などを利用して文字通り組んでいく。
なぜなら鉄は木材より早く腐る(さびる)から。
だから1000年以上も立っていられるのだそうだ。

もう一つおまけに軸組みにはメリットがある。
解体&移築が簡単ということだ。

奈良時代は頻繁に遷都を行った。
・ 飢饉
・ 流行病
などなど様々な理由で。
そのたびに寺院用に木材を切り出し、建て直すのは大変。
だが、軸組み構造なら
「あらよっと[パンチ]
と接合部を引っこ抜き、
「どっこいしょ[ダッシュ(走り出すさま)]
と再度差し込めば移築終了。

なんて合理的なんでしょう[ぴかぴか(新しい)]

法隆寺柱.jpg
↑こんなぶっ太い柱も金具なしで組み上げちゃうとは!

木造といえばシロアリが心配だった。
しかし鉄骨の積水ハウスも防蟻処理をしている。
根太や建具などへの被害が懸念されるからだ。

それ以前に個人的には、
ゴキブリやムカデなどの気持ち悪い系対策のためにも、
定期的な防蟻処理は必須と考える。
その点では鉄骨も木造も同じ。

それに前出の専門家によると、
「木材のたわみなんて気にする必要ありません。
それくらいの誤差で耐震性や断熱性が損なわれることは
ほとんどありませんから」
(えっ、屋上? 屋上は止めておいた方がいいかも……)
とのこと。

ならば
・ エコ
・ 癒し
・ 安価
・ 圧倒的長持ち
・ 自由度高し
の木造軸組みもいいかも。
考えを新たにした嫁の旅行でした。


木造VS鉄骨のつづきはこちら↓(建築学会が木造を禁止!?)

http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2010-09-14

 

 

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まだ鉄骨か木造かで悩む。だって頑丈な屋上がほしいから……。 [木造VS鉄骨]

やはり木造は屋上に不向きなのか!?

本日、屋上に上がるとエゴの木に花が咲いていた。
エゴ1.JPG

この木は3月末ごろまで枯れたと思っていた。
昨年の晩秋に2カ月以上水をやらず、葉が全部落ちてしまったからだ。
(落葉樹だから当たり前か?)

だが、4月に入ると育毛剤の効果が出てきた父ちゃんの頭のように、
弱々しくも着実に葉っぱが出てきた。
それを見たときはうれしいさあまり
「ごめんよ、ごめんよ。今度から毎週日曜日は”エゴの木に水やるデー”としてちゃんと世話するからね」
「お世話係はこの嫁だからね」
と約束したのだった。

この誓いに報いるかのように見事に開花。
こうなると屋上緑化にも興味が出てくる。

今はかなり殺風景。
エゴと前太.JPG

だが、現在の屋上で畑仕事をやる気はどうしても起きない。
居室から離れているので、道具の出し入れやらなんやらが面倒なのだ。

そこで次の家計画。
2階.JPG

この家では2階リビングとつながるルーフバルコニーを造ろうと思う。
広さは今と同じ8畳前後。
居室の隣ならいつでも目に入るので状態が把握しやすいし、水やりも楽だ。
なんてたって、
高台+2階バルコニーの庭園を見ながら飲むビールは最高だろう。

しかし、気になることがある。
先日、ある一級建築士より
「木造で屋上(ルーフバルコニー)庭園は無理!」
と言われたのだ。

理由は、以前書いた「2階の床を全面タイルにしたい」↓
http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2009-04-28
と同様。
「木造は地震時に多少ズレることでパワーを吸収する。
バルコニーに植栽のような重たいものを乗せたら雨漏りの原因になる」
とのこと。

また、違う建築士に
「ルーフバルコニーの床をタイル張りにしたい」
と伝えたところ。
「あんまり見たことがありませんね~。お客さんもしかして鉄骨?
やっぱり。鉄骨やRCはシート防水ですよね。木造の場合は防水にFRPを使うことがほとんどなんですよ。シートの方が丈夫なんだけど端の部分の施工が木造の構造上難しくてやりたくないんですよね。それにシートは高い!」

そういえば展示場で、木造のルーフバルコニーの床を見ると、テカテカのペンキ塗りみたいな仕様が多い。対して我が鉄骨はツヤなしのシートの上に安っぽいがタイルが置かれている。
屋上と前太.JPG

またまた問題が発生。。。
自然素材にこだわる家にしたいが、頑丈なルーフバルコニーも必須。
ならば1階は鉄骨で強度アップし、2階は木造のハイブリッドにしようか。

渡邊篤史が訪問する家もそんなのが多い。

渡辺篤史の建てもの探訪BOOK (アサヒオリジナル)

渡辺篤史の建てもの探訪BOOK (アサヒオリジナル)

  • 作者: 渡辺 篤史
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/04/25
  • メディア: ムック


でも、木と鉄の熱膨張率の差で不具合とかあるのかな。
あ~悩む。
次の家の具体的な予定は全然ないけど。

*ちなみに
鉄骨=化学物質過敏症の原因
ではないらしい。
先日伺った天然住宅↓によると
http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2009-04-10
鉄骨自体は無機質なので問題なし。
気になるのは鉄骨の塗装だが、きちんと考慮された製品があるのでそれを選べば大丈夫とのこと。
我が家を含め大手メーカー製はどうだか分からんけどね。

木造VS鉄骨のつづきはこちら↓
http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2010-09-08


 

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自然素材の家が気になる [木造VS鉄骨]

最近、自然素材だけを使った家が気になる。


理由は二つ。

1.手触りや見た目がいいから
2.自然素材の家は建てるときも、壊してからも地球環境にやさしいから


1に関しては、完全にこの本↓

いい家は無垢の木と漆喰で建てる

いい家は無垢の木と漆喰で建てる

  • 作者: 神崎 隆洋
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/08
  • メディア: 単行本

に洗脳されてしまった。
木造住宅を解説した本としては結構売れた本だ。
内容を例えと使って要約すると

続きはこちら




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鉄骨 VS 木造 どっちがいいの?? [木造VS鉄骨]

やっぱり地震に強いのは鉄骨なのか??


やっとこさ、仕事が落ち着き久しぶりにブログを見たら、アラ!大変!
2週間近く前にコメントをいただいてました。
内容が今一番気になっている

”住宅の耐震”

にも関係することだったので、この場でお返事させていただきます。

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木の家の勉強をしています。 [木造VS鉄骨]

忙しくてブログが書けん!!

2週間ぶりにブログを見たら

あらま!びっくり!

こんなにも読んでくださってるとは。
ありがとうございます。
でも、急に忙しくなっちゃって……。

そんな中、いつも鉄骨住宅のことしか書いてないから

喰わず嫌いはいかん!

と思い仕事の合間をぬって木造住宅の研究をしております。

木の家に住むことを勉強する本

木の家に住むことを勉強する本

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文館
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 大型本
 
感動と癒しの「木の家」に住みたい!

感動と癒しの「木の家」に住みたい!

  • 作者: 中野 博
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2005/05/26
  • メディア: 単行本
 

秋になる頃には

木の家のことなら私に聞かないとダメ!

くらいになってるはず。

乞うご期待!

真っすぐな赤味.JPG
↑赤身の杉柱(グランディアホーム@千葉)

木造VS鉄骨のつづきはこちら↓
http://menchi-da.blog.so-net.ne.jp/2007-07-18

 

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