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注文住宅取得者の平均像2018 年々上昇する建築費 [注文住宅購入者の平均像]

坪単価は約10年で3割アップ……。


一般社団法人 住宅生産団体連合会。
同会は住宅に関する調査・研究・提言・国際交流・情報提供をしているハウスメーカーを中心とする団体だ。
この団体が「2018年度戸建注文住宅の顧客実態調査」の報告書を公表したので、おもな内容を紹介しよう。


まず注文住宅取得者の平均像を図にまとめたものがこれだ↓


注文住宅購入者の平均像2018.JPG


同会は

「世帯年収が若干低下したものの、建築費、住宅取得費が増加し続けていることから、延床面積を抑制するとともに、自己資金が伸び悩む中、贈与と借入金を増やすことで対処している状況が読み取れる」
と考察している。

確かに建築費は上昇し続けている。
本ブログで大手ハウスメーカーの平均坪単価を公表したのは2008年度分から↓



当時の大手ハウスメーカーの平均坪単価は約73万円。
それが10年後の2018年には約93万円、
つまり約3割も上がっている。

坪20万円の差ということは、
38坪なら760万円だ。
一部上場企業の課長さんの年収レベル!?

しかも後者の単価は工務店の建築費も含まれているので、
大手に限ればさらに上がっているはずだ。

なぜか?

材料費や人件費の高騰など色々言われているが、
やはり住宅性能の向上と最新機器の導入が大きいはずだ。

たとえば同調査によると最新機器・建材・技術で取得者の関心が高かったものは、
太陽光発電パネル(52.7%)
メンテナンスフリー外壁(43.7%)
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)(22.1%)
となっている。

これだけで300万円前後のアップになるはず。

一方で我々庶民の収入は、さっぱり増えていない。
国税庁の「民間給与実態統計調査」を確認すると悲しくなる。
2007年の平均年収は437.2万円。
10年後の
2017年の平均年収は432.2万円
むしろしっかり減っている……。

ハウスメーカーとしては人口減=建築数減で、
単価を上げていく戦略をとるしかないのかもしれない。
でも、庶民はそれにどこまでついて行けるのだろうか?



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